もとはどのような地域なのか調べておく

高級住宅街とされている地域のすべてが、必ずしも良い土地であるとは限りません。本来はあまり良い場所ではないのに、開発を進めて分譲を行い、地価を上げただけというケースもあります。特に、地名を新しく変えた場所は注意したほうがいいでしょう。たとえ利便性は良くても、快適に暮らせるとは限らないためです。

例えば、もともとは水害が多かった場所かもしれません。内陸であっても、近くに小高い山があると鉄砲水で思わぬ被害が出ることはあり得ます。平地でも、氾濫しそうな河川が近くにないか確認しておくことは必要です。地域ごとでどのような自然災害が起こりやすいかは、国土交通省が運営している「ハザードマップポータルサイト 」で確認できます。

近隣の治安状況をチェックする

近隣の治安はどのようになっているか、チェックしておくことも重要です。部分的に高級な住宅が立ち並んでいる地域でも、周辺の治安が悪ければ安心して暮らすことは難しくなります。土地だけを見ることはせず、地域全体でどのような環境なのか確認しておきましょう。特に、土地勘のない地域ならなおさら時間をかけて調べる必要があります。

まず、簡単に把握するには地域の犯罪率を調べることです。犯罪件数については、通常は各都道府県の警察署のホームページでも公開されています。まず数字で把握できることを調べ、気になるときは実際に周辺を歩いてみるのもいいでしょう。治安が悪い地域に住んでしまった場合、高級住宅はターゲットになりやすいため注意が必要です。